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香りを形にする物語

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2020.06.05
日記・コラム・つぶやき
花の精は薫る

 

5/13のブログに、会社近くでミカンの花が咲いている記事がありましたので、

今日は香り製品のもとである香料の一つ、オレンジからの天然香料のうんちくを、

香り製品の調香経験者がお話します。

 

天然香料の中でも一番高価なオレンジフラワーは、ビターオレンジの花から得られます。

ダイダイ(ミカン科ミカン属)の仲間です。

車芳香剤やペーパーフレグランスなどに使われるオレンジオイルは、果皮から得られますので、比較的安く手に入ります。

オレンジの花から得られる香料は、香り成分の取り方の違いで、

ネロリオイルとオレンジフラワーアブソリュートという名前がつけられています。

両方とも大変高価な香料で、ネロリは花1トンから1000gほどしか得られません。

オレンジフラワーアブソリュートはその半分程度になります。

ですからジャスミンやバラについで重要な花の香料で、高級な香水に使われます。

さらに枝や葉っぱから得られる精油は、プチグレンオイルと呼ばれます。

これはグリーンで自然な植物系の香りの中に、爽やかな柑橘の香りがします。

オードトワレなどに合いそうです。

このように、オレンジはいろいろな香りの取り方があり、

形を変えて私たちの香り製品に使われています。

 

どうでしたか、オレンジの花の香りのうんちくは。

早くコロナ禍が収まり、誰もが自然の花の香りに触れ、アロマの世界に想像を膨らませることを願っています。

KISHIDA

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