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香りを形にする物語

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2021.11.08
日記・コラム・つぶやき
湖北の都 長浜

滋賀県近江の国 琵琶湖の北部、湖に面して長浜があります。

長浜は中仙道と北陸道の合流点であり、歴史的には大名浅井の領地でしたが、織田信長軍に滅ぼされ、秀吉が拝領し、城を築いたところです。

歴史は人の出会いでつくられます。

秀吉が鷹狩の帰り、寺に寄り、茶を所望しました。これに対応したのが石田三成です。

まだ寺小僧でしたが、まず大振りの茶碗でぬるめの薄い茶を出し、更なる求めに応じて、茶の量、温度、濃さを変えて出しました。

これが三献茶(さんこんちゃ、又はさんけんちゃ)です。

この振る舞いを秀吉が感服(評価)し、家臣に育てる一員としました。

この日の出会いから、三成の秀吉への最後の忠義であった関ケ原の戦へと続いたわけです。

これは歴史ですが、現在も人と人との対応では、相手の立場をよく理解して、相手目線で仕事をする重要性に変わりはありません。

 

長浜には、今も曳山まつりという、重文級の山車の上で子供歌舞伎が演じられる感心、感服されるレベルの高い祭りがあります。

グルメでは、日本酒に最適の発酵食品鮒ずしやイサザなどの淡水魚の佃煮などが特筆です。

日本酒や多種多様な長浜ビールも造られているところです。

個人的には、発祥店舗と云ってよい“鳥喜多”の親子丼は自信をもっておすすめです。

 

yutaka