パンのふくらみは、酵母(イースト)が糖分を摂取して、それを酸素で燃焼させて、発生させた炭酸ガスによるものです。
イーストは市販のドライイーストがよく使われていますが、ときには、日常の果物にくっついているイースト(天然酵母)でパンつくりも楽しいものです。
やり方は、10%ていどの砂糖水に果物を入れて、4,5日経てば、パンつくりに使える酵母液ができます。
これを使って、小麦粉(強力粉)を練って、室温で1日置いてふくらませて、焼けばできあがりです。
砂糖水に浸す果物は、かんたんに洗い、ブドウの場合はそのまま、大きい果物は角切りにして入れます。
イーストは菌類です。菌類は細菌(バクテリア)と真菌(カビ)に分けられます。
細菌は単細胞(1個の細胞)で、真菌は複数の細胞がつながっています。
イーストは単細胞ですが、増える(増殖する)ときは、出芽をしたり、他の個体とくっついたり、真菌のような生き方をします。
なので、細菌と真菌の中間のようなものです。
日本人は、このイースト(酵母)を昔から微生物などとは知らずに、日本酒などの食品加工に応用してきました。敬服、感服です。
yutaka