入社のために一人暮らしを始めて早二週間、
慣れるかと思いきや慣れる兆しが一向に見えない。
今まではずっと実家暮らしだったことも色んな壁にぶち当たっている。
実家を出ても家事ができないわけでもないし、まぁ大丈夫だろうと安易に考えていたが、
実際問題実家の恩恵というものをひしひしと感じている。
まず家具があるかないかでもかなり差がある。
特に電化製品。最近はレンジと炊飯器が恋しい日々である。
お金に余裕ができてからちゃんとしたレンジを買おうと決めていたが
既にレンジのない生活に根を上げそうである。
料理もするし、レンジがしばらくなくても大丈夫だと思っていたものの、
ちょっとしたものを温めるために鍋を使い洗い物も増え、目を離せず時間も取られ、という具合である。
料理を多く作っても食べきれず温めなおすこともできないので、
一人で一度に食べきれるだけの量を作るようにしている。
しかし一人分というのもなかなか難しいもので、
材料は余らせてしまう量しか売っていないし、様々な種類を買うとまともに消費しきれないことに、
一度買ってしまった後に気が付いてしまった。
前まで一人暮らしの人が料理しないのは
疲れているから、面倒だから、なのだと思っていたが、
材料費用と材料を買う手間、作る手間、何を作るか考える手間等と、
出来合いのものを買う手間と費用を比較すると後者のほうがかなり楽である。
しかも少ない材料で作るのでは栄養の偏りもあるし、
それらに使う時間も圧倒的に買ってしまったほうが短く、かつおいしいのである。
更に一人分なら材料を買って作る方がかかる金額も少ないような気がする。
なんだ、手作りするほうが偉いだの良いだの言われているが
買ってしまった方がよっぽど合理的ではないか、
最近はこのようなことを悶々と考えている。
けれども残念ながらレンジがないので出来合いのものを買ったりするようなことは当分先になりそうだ。
かといって現状、料理をするのも苦ではなく、何か支障が出るわけでもないし
必ず買わなくはならないような理由もない。
だが日々の小さな悩みに苛まれるよりかは買ってしまった方が良いという考えに終着した。
話が点々としてしまったが結局の所はもう少し快適な暮らしがしたいなということだけである。
しかしこのご時世、コロナの影響で外出は控えなくてはならないし、
大きな店舗は土日閉まっているし、
そもそも緊急事態宣言で全て閉まってしまうのではないのだろうか。
いやはや快適な生活にたどり着くのはまだまだ先になりそうだと
一つため息をついた今日この頃だった。
横田